天明屋尚さん×三潴末雄さん トークセッションに行ってきました。

六本木ヒルズ、G-Tokyoにて行われた天明屋尚さんと三潴末雄さんのトークセッションに行きました。

テーマは、「BASARA」。

「絢爛豪華で、反骨精神を持つ」そんな文化が室町前期に始まり、今も日本人の中にその精神は生きている。そして遡れば、縄文の火焔土器にも、その気質が現れている。

そんな精神で、天明屋さんは描き、昨年はスパイラルにて「BASARA展」を成功させたそうです。

 

「BASARA」を体現するものとして、色々な作品があげられていましたが、個人的に面白かったのは、

「絢爛豪華とは、例えば携帯電話のデコレーションとストラップ。」

という切り口です。

 

海外の携帯電話には、ストラップをつけるところすらない。

でも、日本人は、何か装飾したいという気持ちになる。

 

日常のちょっとしたものに、細かい装飾を施すこと、それにとってもこだわる文化って確かにあります。自分があまりそういうことに興味が無かったので、現代まで生きている日本美術の新しい一面を見たようで、見方の広がった一日でした。

 

その後、天明屋さんの作品を見にいきました。

面白いと思ったのは、伝統的な絵に見えるのに、どこか骨のある、独特のフォルムがあることでした。こういう、作家さん独特の要素についても、トークで少し聞いてみたかったと思いました。